他の就活生とは違う!企業の本質を見抜け!有価証券報告書の見方②

2016.01.13

分析しよう(2)-安全性分析

安全性分析とは、一言で言えば倒産の可能性がわかる指標です。

流動比率:
短期的な支払い能力を表します。200%以上を望ましいとし、100%に近いと返済能力がないということになります。
流動比率=流動資産÷流動負債×100

固定比率:
長期にわたって使用する資産を永久的な資金(自己資本)でどれだけ賄えるかを表しています。100%以下がふさわしいとされ、資金繰りの安定度合いを示す指標です。
固定比率=固定資産÷自己資本×100

株価純資産倍率(PBR):
1株当たり純資産額の何倍で購入されているかを示しており、市場がこの企業の価値をどのように評価しているかが理解できます。PBRが高いほど、市場がその企業の経営の総合力を高く判断していることになります。
株価純資産倍率=株価÷一株当たり純資産額

(考察)
流動比率に着目すると両社ともに望ましい状態にはありませんね。しかし返済能力はまだ備わっているので倒産の心配はなさそうです。ですが、固定比率をよく見ると武田薬品は100%を上回ってしまっています。これは高度成長期後の積極的な設備投資によるものなのか、単なる資金繰りが良くないのか、より深く調べる必要がありそうです。

分析しよう(3)-おまけ

企業によって様々な情報が公開されているので、いろいろ目次を飛んでみると良いです。

特に
企業情報
企業の概況
従業員の状況」は読んだ方が得です。

しかし、これらは四半期ごとの有価証券報告書には掲載されていないので通年の有価証券報告書を見ましょう。
前述で有効な情報は、従業員の情報です。
一般的には公開されていない従業員数や、平均給与なども財務諸表には掲載している企業もあります。また平均勤続年数が記されている企業もあり、勤続年数が低いと早期退職者が多いということに繋がる可能性もあります。
しかし新卒社員が近年で倍増するなどの背景があれば、勤続年数が低くなってしまうので、バックグラウンドにも注意してください。給与も同じで企業の上層部が給与を引き上げる要因となっており、若手はそうでもない…なんてことも。

おわりに

企業の実態を知るために有価証券報告書の見方を説明してきました。
慣れるまでは有価証券報告書を見ることは難しいので抵抗を感じるかもしれませんが、必ず他の就活生よりも面接で当社を選んだ理由でアピールできること間違いありません。
時間をかけてでも各々の志望企業の面接に本気になりましょう。それでこそ「内定」という2文字が近くなるはずです。

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