業界研究 トイレメーカー(衛生陶器業界) TOTOとLIXILの比較

業界研究 トイレ業界市場全体の8割を上位2位が寡占。TOTOとLIXIL(INAX)の企業分析と比較 Panasonic のトイレ市場の参入。最近の業績や今後の見通しを紹介。<世界に誇る日本のトイレ>なぜトイレ業界市場の海外展開がうまくいっていないのか。

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2017.12.07

ざっくり言うと

  • TOTOとLIXILの売上
  • 2社の理念を解説
  • 海外展開行方を解説

はじめに

近年、トイレがきれいになっていると感じませんか。

お手洗いにはいくつかの電機メーカーが関わっていますが、
トイレ(衛生陶器)を販売してる会社の企業について紹介していきます。

市場調査会社富士経済によると、
トイレの国内市場は年間425万台、1557億円で
13年間拡大基調となっています。

水洗便器の販売シェアは上位2社の寡占
市場全体の8割をTOTOとLIXILで占めています。
そもそも、TOTO、LIXIL、Panasonicの3社。

売上

売上高 「企業の授業規模」
営業利益「本業で稼いだ利益」
経常利益「会社事業全体の利益」
当期純利益「最終的に会社に残るお金」


2社の売上高を比較すると、
TOTOは(5,738億円)はLIXIL(1兆7,864億円)より大きく下回っている。
LIXILの売上伸長率が高い理由として、海外の販売が好調であることや
リフォーム用のシステムバスの販売が好調であったことが挙げられる。

一方で営業利益を見てみると、LIXILが675億円に対して
TOTOは461億円になっており売上高より明らかに差が小さい
つまり、TOTOはコスト管理の良い経営をしている。

TOTO

<沿革>
1917年05月 東洋陶器(株)が設立、衛生陶器と食卓用陶磁器の製品販売を開始。
1970年03月 東陶機器(株)に社名変更
2007年05月 TOTO(株)に社名変更。

「私たちTOTOグループは、社会の発展に貢献し、世界の人々から信頼される企業を目指します」
 そのために
・水回りを中心とした、豊かで快適な生活文化を創造します。
・さまざまな提案を通じ、お客様の期待以上の満足を追求します。
・たゆまぬ研究開発により、質の高い商品とサービスを提供します。
・限りある資源とエネルギーを大切にし、地球環境を守ります。
・一人ひとりの個性を尊重し、いきいきとした職場を実現します。
 (引用:TOTO株式会社HP)

<主な住宅整備機器製品>

衛生陶器(便器)、ウォシュレット、ユニットバス
水栓器具、システムキッチン、洗面化粧台


TOTO本選考情報

LIXIL

<沿革>
1945年 トイレ・洗面器の製造を開始(INAX)
1949年 LIXILグループの前身、トステム(日本健具工業株式会社)を設立
2011年 トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、東洋エクステリア
     一緒になり(株)LIXILを発足

INAXはもともとTOTOと同じ森村グループに属していた。
主力4社のうち、TOTOは衛生陶器の製造販売において
INAXと大部分で競合していた。
トステムとの合併前、INAXとTOTOの衛生陶器における国内シェアは、
それぞれ約30%と約60%とTOTOがINAXを圧倒していた。
こうした中、INAXはTOTOに対抗するため資金力を求め
トステムと経営統合し、INAXトステムホールディングスが発足した。

<企業理念>

「私たちは、優れた製品とサービスを通じて、世界中の人びとの豊かで快適な住生活の未来に貢献します。」
(引用:LIXILグループHP)

TOTOとLIXILは異なる海外戦略を実施


TOTO 「自前主義」海外ではブランド重視の傾向があるので
     TOTOのブランド性を活かして海外展開をしている。

LIXIL 「M&Aによる事業拡大」

進化するトイレと海外展開の行方


一般世帯における温水洗浄便座の普及率は81.2%
1991年から2015年にかけて約5倍の普及。
他の家電と同様に、日本のトイレは多機能・高機能と進化し続けている。

<パブリックトイレも綺麗に>

日本は家庭だけではなく、公共のトイレも進化
近年、ショッピングモールや商業施設などがトイレ空間を見直し、
美しく、かつ、その場にあったコンセプトを設計をしている。

<トイレの節水化に注力>

海外で売れているのは節水型トイレ
TOTO、LIXIL、Panasonicは節水型トイレを開発
タンクレストイレや、タンク付きトイレの節水化も進んでいる。

TOTO  ネオレスト
LIXIL   サティス
Panasonic アラウーノ
を販売

タンクレストイレのシェア1位はPanasonic「アラウーノ」
理由は値段が安いこと、全自動掃除機能が搭載されていることが考えられる


TOTO本選考情報②

なぜ海外では日本のトイレが普及しないのか

それは、5つの原因がある

⑴「世界では洗浄水量に規制があるから。」
世界各国では水不足が深刻な地域が多数あるため、
水不足を防ぐためにトイレの洗浄水量規制が設けられている。

トイレ洗浄水量
「6リットル規制」:カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、サウジアラビア、中国の都市など、
「5.5リットル規制」:オーストラリア
「4.8リットル規制」:シンガポール
と深刻な水不足における影響がある。

⑵ 水質問題

・石灰が混ざっている
・温水洗浄便座を使用するには下水道のインフラ整備が必要
→途上国で下水道整備が進めば需要は膨らむ可能性がある

そもそも水道水を飲める国は15カ国のみ

⑶ ユニットバス
 
イギリスのユニットバスの問題で感電防止のため
バスルームでコンセントが使用できない法律がある。

<では日本ユニットバスはどうなっているの?>

日本のユニットバスの温水便座はコンセント接続の製品ではない。
・壁に穴を開けて配線直結するタイプ
・給湯を接続する電池式タイプ
・電源を使わないで湯水混合するタイプ
 この3つのタイプがあり、コンセントはない。

ユニットバスに備え付けるには改装する必要があるのかもしれません。

⑷ そもそも、世界中でトイレがある国は50%
トイレのある50%の国の中でも水洗式のトイレは先進国のわずかな国のみで普及

TOTO,LIXILともに中国や東南アジアのトイレ未開拓地域に積極的に
営業を行っているが、トイレ先進の欧米での普及率も道半ば。

⑸窃盗問題

海外のトイレでは「トイレットペーパーがない。」
「便器がなかった」という経験をした人がいるでしょう。

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まとめ

今後の展開の鍵は海外事業
海外の需要に合わせた節水技術や新型の開発など
これからもトイレは進化し続けるでしょう。

TOTOとLIXILの経営方針に違いがあり、
TOTOはこれからも独自ブランドを重視し、
LIXILはM&Aを行っていくと考えられる。