「あなたが学生時代に頑張ったことはなんですか?」の本当の意味:企業が《求める人材》に近づける自己分析のポイント

エントリーシート、筆記試験、GD、面接、インターンなど様々な選考のプロセスを通じて、企業は就活生のどんなところを見ているのでしょうか?学生の皆さんは企業にとって、購入するか否かを迷う「商品」です。そしてあなたという商品は《将来の可能性》でしか勝負できません(当然働いたことがなかったらスキルもありませんし)。「あなたが学生時代に頑張ったことはなんですか?」という質問は「あなたがどんな人なのか」「将来活躍してくれそうな可能性のある人材なのか」「自分で考えて行動し、問題解決に主体的に挑む人なのか」を意味しています。それにどう答えればいいのか!

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2017.12.09

ざっくり言うと

  • 内定=相性がよかった
  • エントリー=愛の告白
  • 自分で考えて行動できる人=行動原則がある人


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目次

第1章:企業が求める人材
 ・企業が求める人材とは問題解決に挑む学生
 ・内定は「相性」がすべて
 ・エントリー=愛の告白をするには研究が必須
第2章:企業が選考プロセスで見極めていること
 ・企業が聞きたいのは「あなたがどんな人間か」だけ
 ・企業は「入社して活躍しそうな学生」を見極めている
 ・企業が採用したいのは自分で考えて行動できる人
 ・自分で考えて行動できる人=行動原則がある
さいごに
 ・自分を演じるのではなくありのままでアピール

企業が求める人材とは問題解決に挑む学生

通常の「企業と顧客」の関係とは、

企業:商品やサービスを提供
顧客:↑を購入し、消費することで自らの問題を解決する

例えば、

顧客:「食品を長持ちさせる方法はないかしら」=問題
企業:冷蔵庫を作る
顧客:冷蔵庫を買う→食べ物を長持ちさせることが可能になる=問題解決

日頃、私たちはただの消費者であることが多いですよね。
気に入らない商品やサービスがあれば、不満を感じて購入先やブランドを変えるでしょう。

では、

顧客の位置に「企業」を、
そして企業の位置に「あなた」を置き換えてみてください。

企業が抱える問題に対し、共感し、なんらかの解決策を提供する側と仮定してください。

企業が欲している人材は、
商品やサービスの良し悪しを評価する消費者に限りなく近い学生ではなく、
顧客の不満を我が身の問題と受け止め、なんらかの問題解決に向けた提案や行動をしてくれる主体性のある学生です。

企業が求めている人材とは、
企業や業界が抱える問題解決に積極的に挑む学生なのです。

内定は「相性」がすべて

学生の皆さんは企業にとって、
購入するか否かを迷う「商品」です。
全ての企業が欲しくなるような人材になれればいいのですが、
誰もが認める国民的彼氏・彼女がいないのと同じで
どの企業も欲しがる「スーパーマン」「スーパーウーマン」的な人材はいません。

恋愛と同じように、
自分という商品に興味を示してくれる相手を探し
働きかけなければいけません
資格をたくさんとれば、サークルやバイトに励めば、
必ず内定が取れる、
というわけではありませんよね?

イケメンで身長高くてスポーツができて頭良くてやさしくて真面目で、
でもちょっと抜けてるところがあって…

これらはあくまでも必要条件でしかありません
いくら上記の条件が揃っている人と出会えても、100%ちゃんと恋愛に発展できると思いますか?

結局、恋愛と一緒で、内定の鍵を握るのは「相性」なのです。

エントリー=愛の告白をするには研究が必須

相性というと、相手次第で自分がコントロールできる問題ではない、と考えがちですが、相手に委ねるにも、ちゃんと段取り努力が必要です。

具体的には、企業や業界に関する調査をすることです。

相手を特定せず、相手を知らずしては恋の告白もできません。

顧客である企業は、
あなたのエントリーが、愛の告白が本当のものなのか、
二股、三股かけたものか、
はたまた通りすがりの軽いナンパなのか、
あらゆる可能性を見極めようとしています。

企業・業界研究は勉強のためにやるのではありません。
本当に好きな相手なら、相手のことは全て(とまではいかないかもしれませんが)知りたくなるはずです。

企業・業界研究をすれば、
あなたが恋する企業が様々な問題に直面し、悩み、苦境に陥っていることが見えてくるでしょう。
その企業に恋心を抱くあなたは、なんとかしてあげたいと思うはずです。
企業に対する愛が強ければ強いほど、
相手の共感を呼ぶ問題解決策やアイディアが提案できるはずです


もとより、

実務的な問題解決を、学生がリアルに提案するのは無理なのはもちろん企業もわかっています。

ただ、企業が見定めたいのは

「もしかしたら、この子なら自分達が悩む問題を仕組みレベルで解決してくれるかもしれない」

という、あなたの可能性です。

あなたという商品は、将来の可能性でしか勝負できません
即戦力になるほどスキルの高い学生はそんなに多くはありません。

では、企業はどうやってあなたの可能性を計るのでしょうか?

企業が聞きたいのは「あなたがどんな人間か」だけ

ESや面接で
「あなたが学生時代に一番力を入れたことはなんですか」
と聞いたからといって、別にあなたが「野球部の部長として部を優勝に導きました!」ことにも、「飲食店のアルバイトでシフトリーダーを務めました!」ことにも興味がない。

企業は、ただ一つ、

あなたがどんな人間か

ということが聞きたいのです。

自己PRは過去のエピソードを使って自分を説明するツールであり、
志望動機は自己PRで説明した自分がその会社に入社した場合、どのようにして働くのか、そのスンタンスを伝える、いわば未来のエピソードを先取りして話す場なのです。

企業は「入社して活躍しそうな学生」を見極めている

エントリーシート、筆記試験、GD、面接、インターンなど様々な選考のプロセスを通じて、企業は、入社して活躍しそうな学生を見極めています。

では具体的に「活躍する人」とはどんな学生を指すのか。

会社で活躍する人を理解するには、そもそも会社がなんなのか知る必要がある。

会社:利益を生み出すための道具

ある一定の事業目的を持つ人が、それを周囲の人に説明してお金・資金を集める。儲かった時の分配の仕方をあらかじめ決めておき、集めたお金で会社は事業遂行のために働く人を募集する。商品を作り、サービスを開発して売り、収益を得る。そして投資者に利益を分配する。

これが会社の仕組みです。

つまり、会社とは投資したお金を増やすこと。
すなわち利益を出すことです。

新卒を採用すると、大手企業なら生涯賃金で3億以上の投資になるそうです。

内定:「この人を採用することで3億以上の収益が見込める」

将来の可能性が見込めないのであれば、新卒学生は採用しない。
採用も商売なのです。

企業が採用したいのは自分で考えて行動できる人

企業が採用したいのは、

「課題形成・解決能力と対人関係能力」(JAL)
「自分自身で常に高い意欲を持ち、自ら仕事を創出し、その仕事に対して問題発見型の思考特性で考え判断できる自立型人材」(資生堂)
「自分で考え行動する個性豊かな人材」(東京海上)
「自ら考えて行動できる人」(旭化成)
「指示を待つことなく、自分から何かを作り出していける人。また、自ら向上させていこうとする意欲、姿勢を持った方」(日本IBM)
「自分で考え、しっかりと行動できる人」(三井物産)

言い方は異なるが、どの企業も同じ概念を持っています。
自分で考えて行動できる人」です。
これはつまり「利益を生み出すことに貢献できる人」です。

自分で考えて行動できる人=行動原則がある

では一体企業は、選考プロセスのなかで
どのように学生から「自分で考えて行動できる力」を判断しているのでしょうか?

自分自身の行動原則があるかないか、です。

行動原則のない人:
①目の前に現れる様々なことに手を出す。
②仮に失敗しても、行動に原則がないから何を修正すべきなのかわからない。
③だからまた同じ間違いを繰り返す。
④経験に学ぶことができないので成長できない。

行動原則がある人
① 何かアクションを起こす
② たとえ失敗しても、その度に経験に学んで原則を修正する。
③ そのため行動原則がどんどん成功できるモデルに高まる。
④ 成長する。

別に行動原則が間違っていても大丈夫です。
大事なのは、自分の行動軸があるかどうか。
それに基づいて行動している人なら、間違いもいい経験になるのです。

学生のなかにも、表面だけみたら成功している人は沢山います。
例えば、
体育会で何かの大会に優勝した、
サークルで大きなイベント成功させた
などなど。

しかし、企業にとって大事なのは、
その成功が入社してから再現できるものなのか
ということです。

その判断のポイントは、行動原則の有無にあります。

その人が自分の行動原則に沿って動いた結果、その成功がもたらせたのであれば、企業に入っても同じ成功が再現できる可能性は高い。
成功していても、行動原則が感じられなければ、
その成功は偶然か、自分の実力以外の要素のおかげだと考えるのが普通です。

自分を演じるのではなくありのままでアピール

就職活動は、いかに自分を良く見せるかが勝負だ、と考える人がいますよね。
自分をより良く見せるというレベル超えて、
本来の自分とは違う自分を演出して売り込んでしまう人、
自分のエピソードを盛ってしまう人がいる。

はっきり言いましょう。
これは間違いです。

就活は、その会社で日々仕事をすることです。
人生の半分以上、労働するのです。
本来の自分とは違う自分で生きて行くのは辛すぎませんか?

こうでありたい、という理想の自分像をイメージして、その実現のために行動する。
理想と現実のギャップを埋めるために行動する。
日々自分の周りで起きている問題に向き合い、発見した問題に対して、現状に働きかけて工夫し、状況を変えようと考えて行動する。

こういう日々を繰り返すことで、成長することができ、
同時に面接で胸を張ってアピールできるエピソードがいつの間にかできているはずです。

企業は学生の行動事実を聞きながら、「この学生なら入社して活躍してくれる」か否かを判断しています。

だからこそ、いかに自分をより良く見せるのではなく、自分そのものを磨き、成長し続けることが大切です。

出典 山崎好裕著『キャリア・プランニングーあなたの未来を開く「しごと学」講義』中央経済社
出典 有吉秀樹『自分の「軸」を作るセルフ・ブランディング 経験に学ぶ戦略的キャリアの形成』中央経済社