とっても気になる 化学メーカーの就職偏差値とは

理系と一口に言ってもさまざまな分野がありますが、中でも化学系の学生はどこに就職するのでしょうか。 化学という分野は見えにくいかもしれませんが、人々の生活を裏で支えるという魅力を持った仕事が大半です。 隠れ高収入企業と言われるのもこの分野。 ここでは、そんな化学メーカーを中心に見ていきましょう。

業界・企業研究 

2018.06.14

ざっくり言うと

  • 覚えておきたい、化学メーカー3つの分類
  • 就職偏差値上位企業はここだ!
  • 化学メーカーから内定をもらうために必要なことは!?

化学メーカーってどんな企業?

日本の化学メーカーが急成長したのは、戦後の政府による石油化学工業育成政策などの影響によるところが大きいのだそう。
今では日本を支える産業の一つでもあります。
一般的に化学メーカーは、以下の3つに分類されることをご存知でしょうか。

1.総合化学メーカー
主に基礎原料から各種製品までの一貫生産を行うのが、総合化学メーカーと呼ばれる企業です。
長い歴史を持つ大手メーカーが多く、かつては三菱化成(今は三菱化学)、住友化学、昭和電工、宇部興産、三井東圧化学(今は三井化学)の5社を総合化学メーカー大手としていました。
近年では各社で事業再編が行われたこともあり、三菱ケミカルホールディングス、住友化学、旭化成、三井化学、東ソーを大手5社とする向きもあります。

2.誘導品メーカー
基礎原料を用いて誘導品を作るのを主とするメーカーです。
いわばすべての根幹にあたる部分を作成する企業なので、最も見えにくい縁の下の力持ち。
有名どころでは三菱ガス化学、日本触媒、セントラル硝子などが含まれます。

3.電子材料メーカー
基礎原料や誘導品を用いて、主に半導体やディスプレイの製造を行う企業。
ここも同じく見えにくいですが、すべての電化製品に使われているといっても過言ではない、重要な役割を果たす部品メーカーです。
2兆円もの年間売上高を記録している富士フィルムホールディングスをはじめとし、日東電工、日立化成工業など数百億単位の売り上げを上げているところも珍しくありません。

就職偏差値上位企業はここ!

そんな化学メーカーの就職偏差値上位にランクインしているのは、果たしてどんな企業なのか。
代表的な企業をピックアップしてみました。

1.信越化学工業株式会社
名前を聞いてもピンとこない方も多いかもしれません。
塩化ビニル樹脂、半導体ウエハ、シリコーン樹脂、希土類マグネットなどを主に扱っています。
聞きなれない商品ばかりと思われるかもしれませんが、実は信越工業は塩化ビニル樹脂と半導体ウエハにおいては世界でもトップのシェアを誇る、日本の化学メーカーを代表する企業のひとつなのです。
あまり表には出てこない企業ですが、給与面、勤務体系においてはかなり働きやすい環境と言えます。

2.旭化成株式会社
化学、繊維製品はもとより、エレクトロニクス、医療系など幅広く展開している企業です。
もとは財閥系でしたが、敗戦に伴い財閥は解体、以後独立して力を伸ばしてきたたくましい企業。
「世界の人々の”いのち”と”くらし”に貢献する」という理念を持っています。
就職難易度は高めですが、こちらもかなり待遇の良さには定評があります。

3.東レ株式会社
東レという名前は「東洋レーヨン」の略ですが、実は現在はレーヨンの生産は行っていないという愉快なオチまで持っています。
合成繊維や合成樹脂などの化学製品が中心。
製品のブランディングイメージは圧倒的に強く、その制作に携われることは社員のモチベーションのひとつとも言えるでしょう。

財閥系の化学メーカーも存在感を発揮

さて、各業界で圧倒的な存在感を持つ財閥系企業。
化学メーカーも例外ではありません。
財閥系の主要な3社を見てみましょう。

1.三菱ケミカル株式会社
日本国内最大手の総合化学メーカー。
三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨン3社が合併してできた会社です。
石油化学製品、化成品の製造・販売を中心とし、電子製品から製薬、自動車関連事業まで幅広く展開。
年功序列ではあるものの、少し頑張れば出世への道が見えてくる可能性も?

2.三菱マテリアル
日本国内でトップのシェアを誇る、非鉄金属メーカー。
セメント製造や金属加工、アルミ缶製造をメインに、関連会社を通じてさまざまな事業を展開しています。
伝統を重んじる社風で、のんびりと仕事しやすい環境が整っているようですね。

3.住友化学株式会社
住友グループの中核企業で、日本国内でのシェアは2位。
石化事業がメインの大手総合化学メーカーですが、農業化学・農業事業も取り入れている異色の企業。
殺虫剤のシェアは世界でもトップレベルです。
化学メーカーの中でも海外事業に特化してきた歴史もあり、海外との仕事をしてみたい方にもおすすめです。

化学メーカーに入社するために

ニッチな業界である化学メーカーは、高収入で環境の良い企業も多いですが、同時に難易度が高い企業も多いです。
最後に、そんな就職難易度の高い化学メーカーに入社するために大切なことをまとめてみました。

1.念入りに企業研究を
一般的には馴染みのない化学メーカーの事業内容は、専門的に学んでいない人にはわかりにくいでしょう。
よくわからない分野こそ、しっかり学んでおかないとそもそも企業選びにも困りますし、志望動機もあいまいになります。
本気で化学メーカーへの就職を考えるのであれば、しっかり相手を知ることが大事です。

2.念入りな自己分析を
自分の求めていることと企業の理念とがマッチしているかどうか。
これをしっかり自分でわかっていないと、いくら収入面や待遇で選んだ会社でも肌に合わず早々に辞めてしまう可能性もあります。
それを防ぐためには、自分自身をよく知ること。
自己分析と企業研究、2つがあって初めて企業とのマッチングを考えることができます。

3.そうはいってもあくまで目安
とはいえ、就職偏差値はあくまで目安の一つ。
上位にランクインしているからといって、優良企業とは限りません。
あくまで企業を選ぶ時の目安として考えましょう。
本気で化学メーカー業界に就職したいと思うなら、就職偏差値に惑わされずに、自分でしっかり調べて、自分の目でしっかり確かめて決めましょう。