就活生なら知っておきたい証券会社の基礎知識

銀行や商社と同様に、何となくエリートの雰囲気が漂う、証券会社。 実際、どんな仕事をしているのか、どんな人がかかわっているのか、ご存知でしょうか。 何を扱っていて、どんな職場環境なのか。収入は?離職率は? ここでは、知られざる証券会社の秘密に迫ります。

業界・企業研究 

2018.07.09

ざっくり言うと

  • そもそも証券ってなに?
  • 証券会社の業務は大きく分けて4つ
  • 証券会社で働く3つの醍醐味

そもそも「証券」とは

証券会社が扱っているのは、その名の通り証券です。
では、そもそも証券が何なのかをご存知でしょうか。

1.証券の定義
法的に、財産に関する義務や権利を記載した文書のことを証券といいます。
その文書を以て価値があるとみなすもの。
金券も証券に含むことがあります。金券のようなものと考えるとわかりやすいでしょうか。
お金そのものとは異なりますが、同等の価値を持っています。
中でも証拠証券と有価証券にわけられています。

2.証拠証券
クリーニング屋やホテルのクロークの預かり証や、運送会社の運送状など、単純な一定の事実を証明するものを指します。
ここには、あまりお金の代わりとなるような物は含まれません。
また、法的拘束力も低く、運送状や預かり証などは紛失したとしても荷物を引き換えることは可能です。

3.有価証券
株券、社債券、手形、小切手など、お金とは異なるもののお金と同等の価値があることを証明するものです。
証拠証券と異なり、有価証券はその持ち主を財産の所有者とします。
乗車券、預金通帳など、議論の余地も残されているようです。
うっかり紛失するとそれを引き換える権利も失われる、法的拘束力が非常に高いものです。

証券会社の業務

それでは、実際に証券会社がおこなっている業務にはどのようなものがあるのでしょうか。
主に4つにわけることができます。

1.ブローカー業務
簡単に言うと、株式売買の取次ぎをおこなう業務。
証券会社のメインともいえる仕事です。
株式を買いたい、という注文を受け、証券取引所に伝える仕事。
いわば橋渡しのような役割です。

2.ディーラー業務
証券会社自身も、自社の資金で株や有価証券の売買をおこなうことがあります。
それがディーラー業務。
証券会社があまり自社の投資にお金をかけすぎると、一般投資家にとってもよくないので、証券会社が投資できる金額には基準が設けられているのが一般的。

3.アンダーライティング業務
通常は証券取引所を通じて株や有価証券の売買をおこないますが、新規の株や有価証券を証券会社が買って、直接投資家と売買することも。
これをアンダーライティング業務と呼びます。
証券会社としては確実に資金調達ができるというメリットがある一方、売れ残りのリスクがあるため、特定の証券会社のみがおこなうことのできる業務です。

4.セリング業務
アンダーライティング業務と少し似ているのがセリング業務。
株や債券を発行している会社から直接購入するのがアンダーライティング業務であるのに対し、セリング業務は発行会社の委託を受けておこないます。

これらすべての業務をおこなっているのが総合証券会社といわれ、よく名の知られている大手の証券会社はほとんどがこのタイプです。

証券会社の顧客

ところで、証券会社の顧客となるのは、どのような層でしょうか。

1.個人投資家・資産家
一般的に想定されるのは、個人の投資家や資産家です。
基本的に表舞台に出てくる人は少ないので、そういう人ってどこにいるんだろう、と思われるでしょう。
ここに該当するのは、実際に投資家・資産家という肩書を持っている人もいれば、民間企業の社長や役員なども意外といたりするのです。

2.個人・中小企業
証券会社の顧客となるのは、何も投資家・資産家に限りません。
特に証券会社の新人社員が営業に回るのは、個人や中小企業。いわば新規開拓です。
個人や中小企業は投資できる金額も限られますし、金融商品は形のない商品なのでリスクが大きいこともあり、実際に売買している人や企業は少ないです。
ですが、そこで信頼を獲得して購入に踏み切ってもらうことが、新人営業社員の経験値となるのです。

3.大手企業・公共機関
このレベルになると、取引の規模も金額もスケールが大きくなります。
証券会社からしてみれば、大口の取引先。
この顧客を担当する営業を「ホールセール事業/業務」と呼びます。
新規取引より信頼が問われる継続取引が大半で、かなりの経験値を持った営業社員が担当することになります。

証券会社で働く醍醐味

なんだかかっこいい、というイメージの証券会社ですが、実際に中身を知ってみると難しい用語や難しい顧客を相手にしていることがわかります。
実際、いろいろな評判がついて回る証券会社ですが、そこで働く魅力を3つにまとめてみました。

1.経済の最先端を知れる
証券会社では、24時間四六時中、世界の経済の動きを追っていることが大切になってきます。
新商品の開発から政権の変化、世界情勢の変革や気候の変動、何が原因となって株や債券の値段が変化していくのかは、プロの相場師でも完璧に読み解くのは難しいとされています。
そんな経済状況の最前線で、経済の変化を肌で感じながら仕事をすることは、経済面に関心のある方にとってはこの上なくやりがいのある仕事といえるでしょう。

2.顧客に喜ばれる仕事
証券会社の仕事は顧客ありき。
顧客が利益を得られてはじめて成果となるのです。
そのために証券マンは朝から晩まで情報収集に明け暮れることもあり、それは確かに大変なことでしょう。
ですが、それを乗り越えた先に顧客の利益となり、「君に任せてよかった」といわれた時の快感は、一度経験したら忘れられないものになるはずです。

3.顧客と信頼関係を築ける
前述したように、証券会社が扱う株式や債券といった金融商品には形がありません。
しかも経済状況によって目まぐるしく変化していくものです。
そんな金融商品を確実に顧客に売るために必要なのが、「信頼関係」。
営業職であればどこでもいえることですが、営業と顧客との信頼関係とは、単に良い商品やサービスを提供するから得られるわけではありません。
顧客にとって何が最善か、を提供する営業が喜ばれ、信頼を勝ち取っていきます。
カタチのない金融商品であれ、「信頼しているあなたなら」と買ってもらえるようになれば、これ以上の喜びはないと思いませんか。

大変なことはあっても、相応の、もしかしたらそれ以上のものを手に入れられる可能性のある証券会社。就職活動の視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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