就職浪人は避けるべき!?気になる実情とは

大学入学に浪人があるように、就職活動にも浪人があります。 浪人と聞くとどんなイメージがあるでしょうか。肯定的?否定的? ここでは就職浪人について、どんなメリット・デメリットがあるのかを中心に見ていきましょう。

2018.08.21

ざっくり言うと

  • 就職浪人は就職留年と何が違うのか?
  • 就職浪人にはメリットとデメリットがある
  • 就職浪人は「既卒扱い」になるので要注意!

就職浪人とは?基本的な定義とその割合

1.就職浪人の定義
 一般的に、内定が取れないまま卒業を迎えた学生のことを言います。そこから他の大学に編入、大学院に進学、フリーターになるなど、道を決めていく人もいますが、主にそれらの道を選ばずにもう一年、就職活動を続ける人が就職浪人と呼ばれます。
 ちなみに、似た言葉で「就職留年」という言葉もあります。就職が決まらず卒業もせず大学に残って、大学生として就職活動をもう一年続けるパターン。学生という身分は保証されますが、学費を払うというリスクが発生するので、就職浪人を選ぶ人の方が多いようです。

2.就職浪人の割合
 厳密に就職浪人の割合を出すことはないですが、文部科学省の調査によると平成29年3月に卒業の大学生の就職率は全体で97.7%、専門学校を含めると97.5%。卒業生のほぼ全員が就職しているという計算になり、就職せずに卒業している人の割合は5%にも満たないようです。

3.就職浪人の真実
 就職浪人、とひとくちに言っても、そこには様々な事情があることもしばしば。公務員試験を受けなおす、満足のいく企業に就職したい、という前向きな理由もあります。
 逆に、過去に優秀な賞を受賞していたり、優秀な大学に在籍していたり、難易度の高い大手企業のインターンを受けていたりした経験で、自分の力を過信していたためにあまり就職活動に力を入れていなかった、という人もいるようですね。

就職浪人のメリットを考える

とはいえ、就職浪人となった人も、メリットを感じたからこそその道を選択しています。どのようなメリットが考えられるでしょうか。

1.自分を見つめ直す時間ができる
 いうなれば、同期の学生の倍の時間をかけて自分を見つめなおす時間ができたのです。学業と並行ではやりにくかった、バイトなどの社会人経験を積んでみたり、違うことにチャレンジしてみたり、新しいことを知ってみたり、自分の枠を広げ本質を見つめなおす時間に使えば、就職浪人期間も有効に活用できます。

2.期限に縛られず就活を進められる
 学生の頃は就職活動中であってもテストや卒論に追われるし、卒業までというタイムリミットもあって、焦ってうまくいかない、ということもあったかもしれません。
 就職浪人であれば、そうした時間的制約から逃れられるのは確か。とはいえ、あんまりうかうかのんびりしているとまたあっという間に春、ということになってしまいかねないので注意は必要です。

3.自分の希望にとことんこだわれる
 どうしても受かりたかったあの企業に、もう一度チャレンジしたい。何としてもあの業界で働きたい。そんな熱い思いを叶えるために、就職浪人の道を選ぶのもひとつの手でしょう。

就職浪人につきまとうネガティブなイメージ

いつまでも内定が決まらないと、9月くらいで自暴自棄になって就職浪人になってもう一度頑張ろうかな…という思いが脳裏をよぎるかもしれません。
でもちょっと待った。就職浪人にはポジティブなイメージばかりではありません。むしろ、否定的な意見を持つ人の方が多いものです。

1.就職浪人してもうまくいくとは限らない
 第一に、就職浪人して頑張る期間を延ばしたからといって、うまくいくとは限りません。
企業の中には、そもそも学生時代に内定を取れなかったのに、期間を延ばしたくらいで内定が取れるわけがない、という厳しい意見を言う人もいます。
 採用担当者から見ても、就職浪人というだけでどんなに前向きな理由があろうと「この人は内定が取れなかったんだな」というレッテルを貼られてしまう可能性が高いです。

2.翌年不利になる
 就職浪人になると、「新卒」扱いではなくなってしまいます。やはり就職市場では生きのいい「新卒」が求められるもの。自分自身も、周りよりひとつ年上ならば経験値があるはずなのに、却って劣等感に悩まされてしまうかもしれません。

3.妥協も大切
 9月くらいで就職浪人を選択してしまうのは、すでに大手は募集を締め切っている、などが要因だったりします。大手にこだわらなければ、冬でも新卒を募っている企業はいくらでもあります。そうしたこだわりを捨てきれずに就職浪人した人は、1年浪人して希望の会社に入ったとしても、こだわりが強すぎて多くの企業を渡り歩く、なんて結果になる人もいるようです。就職浪人を選ぶよりは、ある程度妥協してどこかしらの企業に就職した方がその先有利になるでしょう。

就職浪人で気をつけるべきことは

そうはいっても、やっぱり就職浪人を選びたい。
あなたが決めたのなら、それも正解です。ただし就職浪人を選ぶのであれば、次のようなことに覚悟しましょう。

1.「新卒」ではなく既卒扱い
 前述したように、一度就職浪人となると「新卒」ではなく「既卒」扱いになるので、就職活動においては他の新卒の学生に比べて圧倒的に不利になります。一生懸命企業研究や自己分析をしても、マイナススタートとなることは意識しておくこと。

2.収入が少ない
 当然、自分でバイトなどで稼ぐ必要がありますが、社会人に比べて収入が低くなることは避けられません。周りの同世代の友達はどんどん稼ぎ始めて、劣等感を覚えることになるかも。実家に住んでいるならともかく、一人暮らしではぎりぎりの生活を強いられる可能性もありますね。

3.タイムマネジメント
 出社か決まっている社会人や授業時間の決まっていた学生時間に比べ、バイトをしていてもシフトは自由、タイムマネジメントが磨かれます。企業研究も面接練習も念入りにするから、と意気込んでおいて、時間があるから大丈夫、とのんびり構えていると学生生活の二の舞に。
 自分の時間をきちんと管理することが大切です。

いかがでしたか?
就職浪人を選択することは必ずしも間違いではありませんが、よく考えること。学生には、しっかり考える時間がまだまだ残されているはずです。