『就職難易度』に見る企業ランキングの特徴とは

就職活動を進めるにあたって、もちろん就職を決めるのは学生の力量に依るところが大きいですが、就職しやすい会社かどうか、ということは気になりますよね。 どうやって知ることができるのでしょうか? その指標となるのが、「就職難易度」です。

業界・企業研究 

2018.08.22

ざっくり言うと

  • 就職難易度の定義とは?就職偏差値とは何が違うのか
  • 就職難易度が高い業界とは
  • 就職難易度はあくまで目安!自分の足で情報を取りに行こう

新しい視点で企業を評価する「就職難易度」

就職難易度、ってあんまり聞いたことがないぞ、と思われるかもしれません。
よくネットで参考にされている就職偏差値とはまた異なった視点で、企業の程度を知ることのできる指標です。

1.学歴フィルターが存在する?!
 就職難易度の大きな特徴のひとつとして、学歴フィルターが存在するという特徴があるようです。
 昔のように学力の高い大学に入学すれば就職も安泰、という時代は終わっているとはいえ、有名企業ほど学力の高い大学から採用する傾向にあるという習慣は残っているようす。特に歴史のある企業は給与水準も高く、せっかく高い給料を支払うのであれば優秀な学生に来てほしい、という思いがあるのかもしれません。

2.採用人数に左右される
 採用人数の多いところは、大手であっても学力に関係なく採用する傾向にあるようです。一概に大手で有名だからといって就職難易度が高いとは言い切れないのも就職難易度の面白いところ。

3.就職偏差値との違い
2chで盛り上がっている就職偏差値の上位にくるのは、どちらかというと人気の企業、有名な企業などが挙げられていることが多いようですが、就職難易度は純粋に就職しやすいかどうかを見るもの。有名大学でないと入りにくい、などの障害は就職偏差値にはないようです。

就職難易度が高い業界とその特徴

それでは、実際に就職難易度の高い業界とはどんなところで、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

1.難易度1位は石油・鉱業
 難易度が高い企業のトップに来るのは、石油・鉱業。歴史が長く古い伝統を残しているうえに、財閥系の力も相まって、有名大学を取る傾向にあるようです。前述したように給与水準も高いので、能力のある学生を取りたいというのが本音かもしれません。

2.放送・新聞・広告などのマスコミが2位
 次いで難易度が高いのはマスコミ系。確かに、テレビ局の女子アナなどは学歴が採用に反映されますよね。瞬発力、臨機応変力が求められる頭脳勝負のマスコミ業界が学歴フィルターによって難易度が上がるのは当然といえるかもしれません。

3.理系よりも文系の方が難易度は高め?
 業界ではありませんが、理系より文系の方が難易度が高めになる傾向もあります。これは、メーカーなど理系学生をメインにとる企業は採用人数を多くとっているから。文系は門が狭く、学歴フィルターのかかっている企業も多い傾向にあります。
 ただし、専門分野に特化しがちな理系に比べて文系は幅が広いので、そう悲観的になる必要はなさそうです。

気になるあの企業の就職難易度

 就職難易度で調べてみても、出てくるのは比較的歴史の長い企業が多いのです。もちろん長年のデータがあるからこその就職難易度なのでしょうが、近年話題になっている有名企業の就職難易度も気になりますよね。
 そこでここでは、成長企業とはいえ難易度の高めな2社を紹介します。調べてみたところ明確な数字はわかりませんでしたが、こんなところが就職難易度を上げている要因かもしれません。

1.メルカリ:何より人が大事
 言わずと知れたフリマアプリ、メルカリ。ここは中途採用が9割で新卒はごくわずかといいます。
 そこには「何より人が大事」という理念があるようです。100人をアメリカのインターンに送り出し、帰国したうちの20人にプレゼンをさせ、実際に入社するのは6~7人程度。かなり絞った採用になりますが、そのおかげで優秀な人材、特にエンジニアの確保には業界でも一目を置かれているようです。
 それでもメルカリは最初のインターン募集には制限をかけていません。課題さえクリアすれば学歴は不問。まさに実力が問われる企業として、確かに難易度は高いかもしれません。

2.サイバーエージェント:求めるのは「素直でイイヤツ」
 1998年の創業以来、インターネット事業をメインに伸び続けているサイバーエージェント。その採用基準は「素直でイイヤツ」だそうです。
 ユニークな施策で採用を進めることでも有名ですが、何よりただ採用すればいいわけではなく、長期的に育成していくことを大切にしているので、4000人という社員をかかえる大所帯ですが、新卒社員を大量に採用するということをしていません。ですがユニークな社風は人気も高く、そこが単純に難易度を高くしている要因とも言えるかもしれませんね。

就職難易度はどこまで信じていいのか

 就職先を考えるのに、就職難易度や就職偏差値はとても便利に思えます。大学を決めるときも偏差値であたりを付けた、という人も多いでしょう。
 ですが、あくまでも目安だということは忘れてはいけません。就職偏差値は実際に就活生やその企業に勤めている人、あるいは今はやめてしまっているけれど勤めた経験のある人の意見を2chでまとめたものであり、公式な基準というわけではありません。そのランクも、働きやすさや待遇の良さ、知名度などによると思われますがあいまいです。
 就職難易度にも同じことが言えます。公的機関が出した結果というものはなく、いろいろな人が様々なデータをもとに独自につくっているだけ。
 データを知ることは大事なことですが、それに振り回されてしまうことのないようにしましょう。

 就職難易度や就職偏差値をかたちづくっているのは、社員や就活生の体験談。いわばほかの人のフィルターがかかってしまっている状態です。実際に社会人になってからそこで働くのはあなたなので、是非自分の足を運んで説明会やOB訪問を使用し、会社の情報や雰囲気を自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、自分の感覚で知りましょう。