今さら聞けない総合職と一般職の違いとは

募集要項にある「総合職」と「一般職」。よく見かけるけれでもその違いを実はよくわかっていなかったという人もいるのではないでしょうか。よく見かけるだけに実は聞きにくいことかもしれないので、ここでその違いを明確にしておきましょう。

業界・企業研究 

2018.09.03

ざっくり言うと

  • 総合職は管理職を視野に、一般職は担当業務のスペシャリストを目指す
  • 総合職と一般職は給与だけでなく、転勤の有無にも違いが
  • 男性だから総合職、女性だから一般職とは限らない

基礎知識その1:総合職とは

まずは総合職について概要を説明していきます。総合職とは、企業の中で総合的な判断が必要な基幹業務に携わる職のことです。さまざまな部署で多様な業務を経験することで、総合的な判断ができるように知識や能力を身につけていきます。そのため数年ごとにローテーションがあり異動や転勤を伴いますが、営業や広報、マーケティングなどいろいろな職種を経験していくことができます。なぜこんなにもいろいろな部署を経験するかというと、総合職ではさまざまな部署を経験し理解した上で、将来的には管理職として活躍していくことを期待されているからです。一般職のような固定した業務を正確にこなしていくというのではなく、自ら考え行動していくような仕事内容が多いです。
そのため給与体系も一般職に比べて初任給は高いですし、その後の昇給に関しても上がり幅が大きいです。仕事の幅が多岐に渡り、責任の度合いも大きいのが総合職の特徴です。入社後は学生の適性や希望を考慮しながら職種を決めて、その後は状況に応じて勤務地、職種の配置転換をしていきます。徐々に責任のある仕事も任されるようになっていくので、出世をしたいと考えている人や、いろいろな業務に携わって経験を積みたいという人には総合職がおすすめです。

基礎知識その2:一般職とは

次に一般職について概要を説明していきます。
一般職は一般事務のような定型的である程度決まった業務をしていく仕事です。例えば書類整理、エクセルやワードを使った文書作成、電話・来客応対などが該当します。総合職の補助的な業務が多いので、仕事の範囲は総合職に比べると狭く、どちらかというと毎月固定された業務を日々こなしていき専門性を高めていく要素が強いです。
また総合職とは違い、基本的には本人が希望しない限り異動や転勤がなく安定した業務が多いのが特徴です。
人にもよりますが、大きな責任のある仕事を任せたり、定型的な業務を超えた幅広い仕事をするということはほとんどありません。そのため給与も総合職と比較するとあまり高くなく、上がり幅も緩やかで数年後には総合職と大きく給与に差が開いてしまう場合があります。一般職だと大きな仕事を任されにくいので、評価基準としてはあいまいになりやすいのが給与を上げにくい要因になっています。
しかし、就業時間に関しては繁忙期を除けば定時に帰りやすいので、プライベートの時間も大切にしながら、仕事と両立させてバランス良く働いていきたいという人にはとても働きやすいでしょう。

総合職と一般職の違いとは

総合職と一般職についてそれぞれの特徴を理解したと思います。それではその違いを3点紹介していきます。

1.給与体系の違い
総合職と一般職ではベースとなる基本給に差があります。総合職のほうが仕事内容が多岐にわたるため、基本給が高めに設定されているケースが多く、初任給からして一般職より数万円高いです。また入社後の昇給の上がり幅にも差が出ます。どちらも成果を上げていけば昇給はしていくのですが、総合職のほうが実績として評価のしやすい仕事に関わることが多いため、給与の上がり幅が大きくなります。

2.異動や転勤の有無
一般職は自分から希望を出さない限り、基本的には異動や転勤はありません。しかし、総合職の場合はローテーションで様々な部署や業務を経験するのが前提になっているので、自分の希望に関係なく異動や転勤があります。企業によっては海外に展開している場合もあり、その場合は海外転勤も視野にいれておく必要があります。

3.仕事の責任の重さ
どんな仕事も大切なので責任の重さを一概に決めることはできませんが、総合職のほうが会社の基幹業務に関わる重大な仕事をしているケースが多いため、必然的に仕事の責任が重くなってしまう傾向があります。

女性だから一般職とも限らない

ここまでの話を読んでみると、一般職は安定志向だからどちらかというと女性向きかもしれないと思った人もいるかもしれません。しかし男女雇用機会均等法も施行されるようになり、性別は仕事をする上では関係ないとされるようになりました。このことからもあくまでも一般職と総合職はコースが違うだけで、性別は関係ないという認識を持ったほうが良いでしょう。
一般職だから女性、総合職だから男性というのではなく、女性であったとしても総合職として出世を目指してバリバリ働きたいという人や、男性でも一般職として総合職で働く人たちをサポートしていきたい、転勤がないほうが良いという考えの人たちがいます。
大事なのは、男性だから、女性だからではなく、自分が将来その企業でどう働きたいかを考えて、自分の希望にマッチしたほうを選ぶことです。
最近は総合職として働く女性も増えてきました。それだけいろいろな働き方が許容される世の中になってきているので、ぜひ自分の目指す未来にあった働き方ができるコースを選んでください。企業によっては一般職から総合職に、総合職から一般職に転換できる制度もあるので、企業研究もしっかり行ったうえで悔いのない選択をしましょう。