就活ルール廃止!経団連会長の発言から読み解く2021年就活

最近話題の、「就活ルール廃止」のニュース。 そもそも就活ルールとは経団連が企業の採用活動に対して定めるルール。 企業が自主的に守るものとはいえ、企業が足並みそろえて採用活動を始めるうえでも大きな影響を与えてきました。 それが突然廃止になる、その意図は。そしてこれからの就活がどう変わっていくのか、見てみましょう。

業界・企業研究 

2018.10.13

ざっくり言うと

  • 就活ルールの廃止が正式決定!
  • 就職協定が就活ルールのルーツ
  • 学生の反応は賛否両論。2021年の就活は早めの準備が鍵に

就活ルール廃止に伴う中西経団連会長の発言

今回のニュースは、中西経団連会長からの声明によるものでした。
どのような発言があったのか、簡単にまとめてみましょう。
参考:https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20181009/1060003265.html

1.ルール自体は経団連では「策定しない」
今回の発表は、多くのニュースでは「就活ルール廃止」と伝えられていますが、実際に中西経団連会長は「策定しない」と答えています。
もともと法的な縛りがあるわけでもないので、「策定しない」という言葉はある意味妥当と言えるかもしれません。

2.現在の指針は再来年の春入社まで
発表によると、現在のルールは再来年の春入社の学生までが対象のようです。
来年の春入社の学生の活動はすでに後半戦に突入していることを考えれば、当然かもしれません。

3.新たなルールができるかも?
今までのようなルールは「策定しない」という方針を打ち出した経団連ですが、今後政府や経団連、大学関係者を交えて新たにルールをつくる可能性もあるようです。
新しい就活ルールを作成することに関しては、中西経団連会長も止めはしないし、つくるなら従うべきだと述べています。

就活ルールの始まりは「就職協定」

そもそも「就活ルール」とはいつごろから存在していたのでしょうか。その変遷をまとめました。
参考:https://www.huffingtonpost.jp/2018/10/09/job-hunting_a_23555165/

1.すべての始まりは60年前の「就職協定」
もともとの目的は学業と被らないようにするため、1953年に内定開始時期を「卒業年次の10月1日以降」としたのがはじまりだそうです。これが「就職協定」。
ところが当時から法的拘束力はなく、協定で定めた日より前に優秀な学生に内定を出す、「青田買い」と呼ばれる行為が勃発。協定自体は1997年に廃止されました。

2.ころころ変わる日程
廃止されると同時に、経団連は就職協定の代わりとなる「倫理憲章」を定めました。
当初は就職協定と同じく卒業年次の10月1日からの内定と定めていましたが、その後時期はころころと変わって、世間をにぎわせることになったのです。

3.束縛性がないために賛否両論も
「就職協定」「倫理憲章」は経団連に加盟している企業1600社を対象としているため、加盟していない企業はそのルールに従う必要はありません。
加えて、加盟していたとしても法的な効力はないため、定められたルール通りに内定を進めるところもあれば全く無視して進めるところもあります。
平等に選考を進めるためのルールが却って学生を囲い込むオワハラにつながることもあり、就活ルールの有無に関しては賛否両論がありました。

一番気になる学生たちの声は!?

ところで、やっぱり気になるのは、当事者である学生さんの声ですよね。
就活ルールの廃止といニュースを、学生はどのように受け止めているのでしょうか。
参考:
https://newspicks.com/news/3371049?ref=search&ref_q=%E5%B0%B1%E6%B4%BB&ref_t=top

1.就活が前倒しになって、学業はやりやすく?
就活ルールはがなくなることで採用活動開始が企業ごとにバラつき、学業に専念できないのでは、とする向きもありますが、却ってやりやすいと感じる学生もいるようです。
もし就活が前倒しになって早めに終わるのなら、1〜3年に授業を詰め込む必要がなく、4年までしっかり学業に専念できるという意見もあります。
今までの内定時期だと留学なども被ってしまうので諦めていた、という人も、やりやすいという声が多いですね。

2.能動的な学生と受動的な学生の格差拡大
最も懸念されるのは、時期が定まらないからどんどん積極的に就活を進める能動的タイプの学生と、企業の情報を待つ受動的タイプの学生とで大きく差が開くことでしょう。
そこに危機感を覚える学生は多いようです。

3.いつ何をすればよいのかわからない学生は困惑するかも
いきなり就活ルールを取っ払ってしまっては、いつ何をすれば良いのかわからず困惑する学生も多いのでは、という声もあります。
その点では就活ルールがあるうちに就活ができてよかった、という先輩学生の声も。

どうなる!?2021年就活

以上から、今後の就活はどのように乗り切るべきでしょうか。総じて言えば、これは大きなチャンスと捉えることもできます。

1.前のめりになっていい
法的な拘束力はないとはいえ、これまでは就活ルールに乗っ取って募集をかける企業が大半でした。
就活ルールがなくなれば、優秀な学生をより早く迎え入れたい企業は早くから募集をかけ始めるでしょう。これまでだったら早めに就職活動を始めると、
「どうしてそんなに前のめりになっているの?」
というような周囲の視線も気になっていたかもしれませんが、就活ルールがなくなればその心配も不要。
むしろ、前のめりになればなるほど早く、しかも有利に就職活動を進めることができるでしょう。

2.差をつけるチャンス?!
これまでのように一斉にスタートするわけではなくなるので、より早く動けば動くほど、周囲に差をつけるチャンスが生まれます。
「早めに動くなんて、なんだか必死で恥ずかしい」と思うでしょうか?
出遅れて就職できなくなるよりは、必死に待ったほうが良いのです。

3.自分で考える力を身につける
就活ルールがなくなることで、いつ、どこから何を始めたらよいのかわからない、という学生も多いかもしれません。
これはむしろ、自分で考える力をつけるチャンスだと捉えましょう。社会に出れば、自分で考える力を持つ人が勝ち抜きます。
今がその練習だと思って、自分で道を切り開いていきましょう。