青田買いならぬ「種もみ買い」 就活ルール廃止で学生の動きはどう変わる!?

就活ルールに関する報道が連日されていますが、今後の就活ルールはどうなっていくのでしょうか。このルール次第で学生が受ける影響は大きく、学業と就活の両立ができるのかがきになりますよね。最新の情報をとりつつ早目に対策ができるようにしていきましょう。

業界・企業研究 

2018.11.01

ざっくり言うと

  • 就活ルール廃止で「種もみ買い」が横行する!?
  • 大学1年生からインターンを受け入れる企業も
  • 就活早期は避けられない。大学で学びたいことを集中して学ぶべし!

勉強ができなくなるかも・・学生が抱える不安

就活ルールと学業はきってもきれない関係になっています。就活の時期が変わることによって、学業に影響がでてしまう場合もあります。
そもそも就活ルールとはどうなっているのでしょうか。
経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)は会社説明や面接・内定の時期の指針を一定のルールとして決めているのが就活ルールです。現行の2019年新卒は3月から会社説明会がスタートし、6月に面接が行われ、10月に内定というスケジュールになっていました。しかし、早期にできるだけ優秀な学生を確保したいという企業の思惑もあり、実際には水面下で面接や内定が進められるという前倒し傾向が続いています。2020年新卒までに関しては現行のルールで進めて、2021年新卒からは政府主導になりますが、現状維持になる見通しです。
しかし、2022年新卒からは就活ルールは廃止となり、スケジュールに関しては白紙の状態になってしまっています。
現大学1年生の学生からは就活ルールが廃止になることにより、活動時期が前後してしまうことに不安を抱いています。就活が前倒しされる可能性が高いので、そうなった場合には受けたいと思っていた授業をあきらめたり、就活優先の単位のとりかたをしなければならなくなることに懸念を感じているようです。

青田買いより早い「種もみ買い」

就活ルールがまったくなくなってしまった場合に就活はどのようになるのでしょうか。
これまでも青田買いという企業が新入社員の採用期間よりも早く、卒業見込み学生の採用を内定させてしまうということが起こっています。優秀な学生ほど早期に内定が決まってしまい、中小企業の採用が立ち行かなくなるという事態も発生しています。
そもそも就活ルールとは、1953年に企業と大学の間で結ばれた『就職協定』のことです。かつて1963年にも今回と同じように当時の経団連が協定から一時撤退したことにより、協定が無効化してしまったことがあります。その際には青田買いならぬ「種もみ買い」が横行しました。青田買いは稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすることを指すことから、種もみ買いとはそれよりも早い種の段階で学生の採用活動を進めるということを意味しています。
今回就活ルールを廃止することによって種もみ買いが再度加熱する可能性があります。2021年からは経団連主導ではなく政府主導になることもあり、新卒一括採用を見直すタイミングがきているのかもしれません。学生と企業の双方にとってベストな道をこれから作っていく必要があります。

大学一年生からインターン、ベンチャーでは当たり前に

インターンシップとは職業体験のことですが、近年このインターンシップの位置づけが選考になりつつあります。経団連はこれまで企業にはインターンシップと採用を結びつけないというルールを打ち出していましたが、就活ルールの変更に伴い、内定を早く獲得したい学生と早い段階で優秀な学生を確保したい企業の動きによって、さらに活発になる可能性があります。
実際に学生の間では、就職したい企業とインターンシップに参加したいという企業がほとんど同じという状態になっており、インターンシップ=選考という認識が加速しています。学生側は3年生の夏から始まるインターンシップを最初の就活の関門としてとらえて動き始めています。できるだけ早い時期内定を獲得したいからと先輩から選考と直結しているインターン開催企業を聞いて、そういった企業を中心にインターンシップを受けるという学生もいるほどです。
このような状況を踏まえてか、他社に先行してすすめようという動きがあり、中には大学1年生からインターンシップの受け入れを行っている企業も出てきました。
就活のルールが変わろとしている今、ますますインターンシップの開催時期は早まっていく可能性があります。インターンシップが採用活動のスタートだという意識で企業側も動いていく必要がありそうです。

「何を学びたいか」を明確に

ここまでの話から、では学生は就活に向けてどのようにしていったらいいのだろうかと感じる人もいるかもしれません。そこで大事なのは、大学で「何を学びたいか」ということを明確にすることです。就活の早期化はもはや避けられない状態です。その中でできることは、目的意識を持って学んでいくことです。就活で時間がとられることもありますが、学業と並行して限られた時間の中で、最大限学ぶ力を身につけていくことが必要です。一見大変そうにも感じますが、高校生に部活動と学業の両立をしていたように、両立は可能です。だからこそ、自分にとって必要なことは何なのかを考え、今将来のために学ぶべきことは何かを考え明確にしていくことが大切です。
またリカレント教育という概念もあります。リカレント教育とは、基礎教育を終えて社会人になったあとに就労に活かすためにあらためて学び直し、また就労するというサイクルを繰り返すことです。「人生一生勉強」という言葉にもあるように、学びは長いスパンで考えていく必要があります。あれもこれもと学ぶのではなく、学ぶ目的を明確にして自分にとって必要なことを学んでいきましょう。

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