トップ > 就活対策一覧 > 「切る面接」と「拾う面接」そしてジャイアントキリングについて

「切る面接」と「拾う面接」そしてジャイアントキリングについて

人が落ちやすい落とし穴というのは往々にしてあります。採用で落ちる理由はひとつではありません。理由が確認できることすら珍しいでしょう。 しかし、間違いなくデカいと言える落とし穴といえるのが「面接の目的をそもそも理解していない」ことです。

就活セミナー 志望動機 自己PR 面接対策 マナー ベンチャー企業 大手企業

作成日:2020年06月25日  更新日:2020年08月04日

ざっくり言うと

  • 会社が新卒採用をする目的は「有能な人間を集めて、金を払う」こと
  • 本命企業を就活で受ける前に知るべき面接の種類2つ
  • 企業の懐は意外と深いので、絶望せずに挑もう

 

就職活動は学生にとって人生のかかった重要なものです。

 

生涯賃金が億の単位で変動するまさに鉄火場。掛け値なしの勝負どころと言えるでしょう。

 

そして、そんな学生さんから見ると面接官や企業というのは、いい加減で学生のことなどろくに見てもいない、そんな存在と感じられるかもしれません。

 

しかし、採用というのは企業にとっても決して軽いものではありません。

 

その重さは学生の必死さを大抵の場合上回ります。

 

会社事業というものの本質を考えてみてください。

 

それは単純化すれば「有能な人間を集めて、金を払う」ことです。

 

もちろん、育成やマネジメントといった要素もありますが「有能な人間を集める」ことがどれほど企業の未来にとって重要なことは論を待たないでしょう。

 

故に、企業はそれぞれ多様な採用戦略を打ち出しています。

 

「学歴と経歴を見てよさそうなのを上から取る」

 

というような、学生が想像しがちな単純戦略を採用している企業などほとんどありません。

 

それでいいなら何千というESを読み、数百人を面接するなどといった、狂ったコストを払うわけがない。

 

だからこそ、就職活動というのはずば抜けた実績や学歴を持たない者にも大きなチャンスがあるのです。

 

さて、「採用方針は企業それぞれです、君も希望を持ってがんばれ」なんて話はクソの役にも立ちませんよね。

 

安心してください。

 

この記事はきちんとその先があります。

 

企業における「選考」にはたった2種類しかない。

これがこの記事の論旨です。

 

ところで、あなたの就職活動はこんなパターンに嵌っていませんか?

 

Ex1.「ある面接ではビックリするほどすんなり通ったのに、同じノリで受けた別の面接では落ちた理由もわからないまま落ちつづける……」

 

Ex2.「二次面接までは楽勝ムードなのに、その後で急に壁が厚くなった感じがして、毎回落ちる……」

 

人が落ちやすい落とし穴というのは往々にしてあります。採用で落ちる理由はひとつではありません。理由が確認できることすら珍しいでしょう。

 

しかし、間違いなくデカいと言える落とし穴といえるのが「面接の目的をそもそも理解していない」ことです。

 

 

切る選考、拾う面接

 

では、その2種類というのはなんでしょうか?

 

採用選考というものは、端的に言えば会社にとって利益になる人材を採用し、それ以外を採用することを避けるものです。

 

それによって会社を強くするわけですが、そこには二通りの対立する考え方があります。

 

・最低ラインを可能な限り引き上げる切る選考

・最大値の極大化を狙う拾う選考

 

の二つです。企業はこの二つの考え方を独自の基準でミックスして選考を行っています。

 

切る選考の原則 

 

まず、切る選考から説明していきましょう。

切る選考は、会社を強くするために何をしようとするか?

 

ズバリ「会社が求める一定ライン以下の能力の人間を、全部落とす」ことです。

いわゆる足切りの発想ですが、学歴やペーパーテストによる査定など一般に足切りと呼ばれる選考以外でも、このパターンのものは多い。

 

この選考の思想は「集団の移動速度は、その集団で一番遅い人間で決まる」というものです。

 

軍隊の移動速度は、その部隊で一番遅いユニットで決まります。

 

速い者が遅い者に合わせることはできても、逆はできないからです。

 

このパターンは世の中のいたるところにあります。

 

鎖は一番弱い輪で切れますし、外国語で話そうと思えば、語学が苦手な方に合わせて会話のレベルを落とすしかありません。

 

話し合いに出しゃばりなバカが一人混ざり、大惨事になった。

 

そんな苦い思い出が、学生のみなさまにもきっとあるでしょう。

 

 

個人が強くなることと、集団を強くすることは違うのです。

 

集団が強くなるためには足出まといを切り捨ててボトムラインを底上げするのが堅実。

 

これが切る選考の基本原則です。

 

拾う選考の原則

 

一方拾う選考、こちらはシンプルです。

優秀なものを抜擢する。わかりやすいですね。

 

先ほど書いたことと矛盾するようですが、仕事は集団作業とはいえ個人の力量に負う場面が多いのは否めません。

 

特に、成功したときのリターンが青天井になるような分野では、こちらの考え方のほうが強いわけです。

 

この選考の思想は「ホームランを打てれば速く走れなくてもいい」です。

 

大きな長所で成果が得られれば、短所は大目に見てくれたりあるいは回りが協力してリカバーしてくれたりするものです。

 

実際、大きな欠点をさらに大きな長所でリカバーしている人間は、驚くほどたくさん世の中に存在します。

 

僕も社会人としては十分に異常のカテゴリに入る人間で、おまけに発達障害者です。

 

しかし、その僕から見ても「こいつが社会人をやれているのか」と驚くような連中が社会にはウヨウヨしています。

 

そして、社会的階層が上がれば上がるほどこの手の人間は増えていく。

 

ホームランをバカバカ打つので、それ以外の欠点を全て許されてしまった人間たち。

 

企業経営者や重役層に個性的な(可能な限り表現をマイルドにしました)人間が多いのはこのためです。

 

みなさんも「そんなことやらかす人間がそんな出世してたの?」みたいなニュースを見かけた記憶はありませんか?

 

具体例は訴状が届いたりするかもしれないので避けますが。

 

そして、企業はそんな人間をかなり意図的に採用しようとしていますし、こういった能力の凹凸が大きい人間を採用する「多様性枠」を作る余裕はむしろ大企業にこそあったりします。

 

◆ 期間限定 ◆
ジョブトラ
就活応援
プレゼント中!


先着1,000名限定、
人気・難関企業219社で実際に質問された622の面接質問集(冊子)を差し上げております。
詳細はこちら

面接の目的を読み、バクチを打つ

 

「拾う面接」であればリスク覚悟の自己アピールに打って出るべきですし、

「切る面接」であれば穏当で模範解答的な受け答えを心掛けるべきでしょう。

 

通す理由を探している面接官と落とす理由を探している面接官では、それぞれ見るものがまるで違います。

 

ここで答え合わせです。

先ほどの Ex1.は「拾う面接で、ぶっ飛んだ自己アピールでうまくいったので、切る面接でもそれをやってしまっている」パターンです。

 

Ex2.は「切る面接にそつなく対応するのは得意で前半はすり抜けるが、後半で拾う面接に変わることに適応できてない」パターンです。

 

序盤で切って後半で拾うパターンはやはり多いですよね、例外ももちろんありますが。

 

圧迫面接は典型的な「拾う面接」

 

では、この2つをどう見分けるか。

最近は残念なことに減ってしまったと聞きますが、「圧迫面接」は典型的な「拾う面接」です。

 

人間に負荷をかけ「そつのない対応」ではないものを引き出す、その人間のMAX出力を見てやろうというのが圧迫面接の魂胆と言えます。

 

個人的なお話ですが、僕は自分の身の丈を越えた企業を受ける際、強烈な圧迫面接が来るほど通過率が高かった思い出があります。

 

最近の学生には圧迫面接という大チャンスが減ってしまったことに、同情を禁じ得ません。

 

通り一遍のテンプレ質問をしてくる面接は「捨てる面接」

 

逆に、通り一遍の質問を安定したトーンで続けてくるし面接官の反応もまるで弱い、そんな眠気を催してしまうような面接。

 

あれは、集中力を切らさず「そつのない対応」をきちんとやれるかを見る「捨てる面接」の可能性が高いでしょう。

 

学歴のハンデを超えられる「拾う面接

 

また、受験者の学歴構成なども判断材料になります。

 

あなたの学歴が際立って低い場合、あなたは「こいつはもしかして拾えるか?」という目で見られている可能性が高いと言えます。

 

しかし、究極を言えばそこはバクチです。

面接の目的を100%読み切ることはむろん不可能。

 

とはいえ、自分がこれから大勝負に出るのか、あるいはミスをしないことを徹底するのかをきちんと定めておけば、その精度はグンと上がります。

 

腹が決まっているかいないか、この差が面接のようなメンタルの戦いにおいて途方もなく大きな差をもたらすことは納得できるかと思います。

  

企業の懐は意外と広い

 

自分語りで恐縮ですが、僕は就職活動において学歴から見ても実績から見ても奇跡と呼べる内定を手に入れました。

 

別に自慢ではありません。

実際僕はその職場において一切仕事ができず、2年と持たずに退職する羽目になったのですから。

 

端的に言えば、面接官は僕を採用するという渾身の大間違いを犯してくれたのです。

 

しかし、この「大間違い」は僕のかつての職場において既定路線でもありました。

 

内定先では、通常の採用基準から完全に外れた人間のための「多様性枠」がいくつか用意されていたのです。

 

企業内部における人材の画一化を避け、尖った能力のある人間を一定数確保する目的がそこにはあったのでしょう。

 

ちなみに、僕以外の多様性枠は「大学でアフリカ史を研究し、童○はアフリカで捨てた」という話を面接でぶちかました男で、僕ら二人は学歴もキャラクターも同期の中で浮きまくっていました。

 

実のところ僕は冷やかしで採用試験を受けましたので、やはり一次面接はアフリカ太郎同様好き勝手に喋りました。

 

「何か最後に一言ありますか?」では

「質問があまり面白くありませんでした。次の面接はもっと楽しいことを期待しています」と捨て台詞まで吐きました。

 

そして我々は内定しました。

 

大手企業の面接すらジャイアントキリングはある

 

これはどういうことかと言えば、企業あるいは大人は、ガチガチに頭の固い事なかれ主義のクソ野郎ばかりでは決してないということです。

 

学歴、あるいは学生時代の実績、そういうものは確かに強い武器です。

しかし、それ以外のなにか。

 

形式的な基準では判断できないあなたの中にあるキラリと光るもの、それを見出そうとしている面接官はたくさんいます。

 

それが単なる勘違いであるリスクも織り込んで、企業は新卒の採用活動を行っています。

 

学歴、実績、あるいはそつのない上手な受け答え、そういうものはもちろん大事です。

 

しかし、企業がそれだけを評価しているとは決して思わないでください。オトナの懐というものは、そこまで小さなものでは決してありません。

 

あなたがどんな学歴・経歴であれ、就職活動にジャイアントキリング(逆転内定)はあります。

 

あなたの成功と、かつての同期がこの文章を読んでいないことを、心より祈っています。

 

編集部よりお知らせ:ジョブトラアカデミーとは

 

ジョブトラアカデミーは、日本最大級の就活情報を提供しているリアライブがお届けする、就活情報サイトです!

ジョブトラアカデミーに登録すると、

誰よりも早く内定が手に入るイベントへの招待状が届く!

記事執筆者であり、『確実内定』の著者でもあるトイアンナさんを始めとする、会員限定の就活集中対策ゼミに参加できる!

・ジョブトラアカデミーで内定を得た約5万人のOB・OGが残した、一発逆転就活ストーリー(体験談)が分かる!


無い内定から複数内定ホルダーへ一発逆転できる就活体験談・コラムが大量に読める!

最短距離で内定へ近づきたい方は、ぜひこのタイミングでご登録ください。

今すぐジョブトラアカデミーへ会員登録する

 

 

この記事を書いた人

1985年生まれ。診断はADHD(注意欠如・多動症)の発達障害者。
幼少期から社会適応ができず、紆余曲折を経て早稲田大学を卒業後、金融機関に就職。
まったく仕事ができず逃走した後、一発逆転を狙って起業。
一時は調子に乗るも大失敗し、借金玉となる。
現在は営業マンとして働きつつプレイボーイ誌連載など文筆業を中心に活動。
著書に『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』。
ブログ:発達障害就労日誌