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「成長できる環境」は本当に必要か

最近の就活生のみなさんは「成長できる環境」というのを本当に重要視しますよね。 自分ひとりで生き抜くためのスキルを磨きたい。 それが可能な会社に就職したい。しかし自分は、そういう話を聞いても「本当にそんなの可能だろうか」と思ってしまうのです。

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作成日:2020年07月31日  更新日:2020年08月26日

ざっくり言うと

  • 技術だけで定年まで生き延びられる人間はほぼいない
  • 若者にとって、何が人材市場で評価される「成長」なのかはわからない
  • 若者の成長志向を利用する大人もいる。組織に守られることも勝ちパターンのひとつ

 

就活生のみなさんこんにちは!

 

成長できる環境に身を置くことができなかった為、いい歳してビジネスマナー研修を私費で受けようか真剣に検討しているライターの小山です。

 

さてさて、最近の就活生のみなさんは「成長できる環境」というのを本当に重要視しますよね。

 

終身雇用が崩壊した今、定年まで会社に守ってもらうことはできない。

 

だからこそ自分ひとりで生き抜くためのスキルを磨きたい。

 

それが可能な会社に就職したい。

 

「成長できる環境」を求める就活生のロジックはこんな感じでしょうか。

ほんとうに立派な志だと思います。マジで。

 

しかし自分は、そういう話を聞いても「本当にそんなの可能だろうか」と思ってしまうのです。

 

技術のみで定年まで生き延びるなんてほぼ無理な話

組織に頼らず自分ひとりで生き抜く。

 

本当にそんなことが、多くの人間にとって可能なのだろうかと。

 

組織に頼らず自分のスキルで生き抜く仕事について考えてみましょう。

パッと思いつくのは、エンジニアや医師などの理系技術職です。

 

自分は仕事柄、医療関係者(主に医師)との交流が多いのですが、彼らの話を聞いていると技術だけで定年まで生き延びているひとなんてほぼ皆無なのだということがよくわかります。

 

医療技術は日進月歩です。

 

若い頃ならともかく、中年期以降も「現役」で付いていこうとするのは並大抵のことではありません。

 

もちろん彼らも若い頃は技術習得に全力で取り組みます。

大病院の最前線で働き続け、多くの症例を担当し、医師として確固たる技術を身に付けようともがきます。

 

しかし医師のような優秀でモチベーションの高い集団であっても、中年期以降に高い学習モチベーションを保つことは困難なのです。

 

彼らの多くは「最前線」で働くことを断念します。

 

医師の典型的なキャリアは中年期以降の開業ですが、開業は経済的成功は保証しても技術の進歩は保証しません。

 

ほとんどの医師は、開業と共に「成長」が終わる。

 

それも当然です。

 

難しい症例は大病院に送らなければなりませんし、検査も手術も個人クリニックの限られた設備と人員では困難です。

経営者としての雑務も重なります。

 

開業医は、技術者として成長し続けられる環境ではないのです。

 

なぜ多くの医師が「成長し続ける環境」を捨て開業を選ぶかと言えば、やはり最前線の知識と技術についていくことに中年期以降難しさを覚えるからでしょう。

 

開業まで行かなくとも、プレイヤーとしてではなくマネージャーとして生き残りに組織の力関係を用いるようになる。

 

腕一本で生き抜くことは極めて困難なのです。

 

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エンジニア35年定年説の裏にある組織との関係性

そもそも高度技術を要する複雑な分野ほど人材の新陳代謝が激しいという事情もあります。

 

高度な技術が必要とされるからこそ需要も多く報酬も高いのですが、それ故に新規参入者(そのほとんどが若者です)が多く、結果として長く第一線に立ち続けることが難しくなるのです。

 

かつてはエンジニア35年定年説というのがありました。

 

これなどは技術分野の新陳代謝の激しさを表す典型的な警句でしょう。

 

成長して実力を付ければ、組織が潰れても食えるようになる。

 

それは現実の一側面を確かに表しています。

 

しかし実力で飯を食っていくような業界は、そもそも生き残りが極めて難しく、中年期以降はそれがより顕著になる…というのもまた現実の一側面なのです。

 

最前線に立ち続けるプレイヤーになれずにそのような業界で生きていくには、どうしても組織力学的な振る舞いも必要になってくる。

 

恐らくはそれが、若者の目には汚らわしく見える「大人」の世界なのでしょう。

 

若者の成長志向を逆手に取る企業も存在する

エンジニアや医師などの本当の技術職なら、厳しいながらもロールモデルが確立しているだけまだマシでしょう。

 

自分が憂慮するのは「成長できるんだから給与は安くてもいいよね?」という類いの、悪質な企業が数多く存在することです。

 

就活生というのは、大人からすれば目隠しをして地雷原を歩いているようなものです。

 

はっきり言ってほとんどの学生は、何が本当にキャリアに資する「成長」なのかどうか、判別がつきません。

 

そういう弱みに付け込んで、ほとんどコモディティ化している業務を新卒に押し付け、しかも「成長できる環境」だからと大して報酬も出さず、若者を使い捨てにするような企業が多々存在するのです。

 

そういう企業の毒牙にかかるのは、悲しいことにモチベーションが高く「成長」を追い求めるような就活生であったりします。

 

だから個人的には、大人が「成長できる」などとしたり顔で言ってきたときは、眉に唾をつけて騙されないよう注意しながら臨むことが必要だと思うのです。

 

人材市場において本当に価値ある経験や知識が何なのか、学生の時期ではほとんど判断がつきません。

 

そういう弱みに付け込んでくる大人が大量にいる。

 

これは、是非覚えておいてほしいことです。

 

組織に守ってもらうのも期待値の高い方法といえよう

まとめます。

 

・定年までの50年間「成長」し続けるのは極めて難しい

・何が人材市場で評価される「成長」なのかは若者にはわからない

・そういう若者を食い物にする大人が沢山いる

 

こういうことです。

 

ですから個人的には、「いまどき組織になんて頼れない!自分の力で生きていくんだ!成長環境だ!」と言ってレガシー企業を避けよくわからん中小やベンチャーなどに行くのはオススメしません。

 

そういう中小やベンチャーでの経験が人材市場で評価されるとは限りませんし、若者の成長志向を逆手にとって安い賃金でこき使おうという大人は大量にいます。

 

もし仮にそこが本物の技術が身に付く現場だったとしても、中年以降も第一線に追いつき続けるのは本当に大変です。

 

なんだかんだ、レガシーな大企業で組織に守ってもらうのが一番期待値が高いような気がします。

 

もちろん大企業も潰れるときは潰れますが、自分の腕で食っていく技術職を選んだところで最前線にキャッチアップし続けられるとは限りません。

 

人間死ぬときは死ぬ。

 

企業も潰れるときは潰れる。

 

そういう心持ちが必要なのではないでしょうか。

 

絶対確実に安心安全なキャリアなどいまどき存在しないのです。

 

この先行き不透明な時代に、就活生として生身で社会と相対しなければならない就活生のみなさんの不安を思うと、他人事ながら身がすくみます。

 

しかしこんな時代だからこそ、甘言に惑わされず、流行りに飛びつかず、どっしりとした定見を持っていくことが必要なのかもしれません。

 

みなさまの就活が上手くいくことを陰ながら願っています。

 

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この記事を書いた人
投稿者

小山晃弘

フリーのWEB企画屋。
過去作に「年収偏差値チェッカー」「メンヘラ.jp」など。
現在は主に「note」で執筆活動中。狂人。