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「存在を全否定される就活」の残酷さに耐えるために

就活は、つらい。現在の就活のシステムは、就活生の心をすり潰すために生まれたミンチメーカーのようなものだ。この残酷なシステムに、就活生はどう対処していけば良いのだろうか。

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作成日:2020年08月25日  更新日:2020年09月16日

ざっくり言うと

  • メンバーシップ型雇用が招く「人物重視」の採用プロセス
  • 就活は「心を傷つけるものだ」と早い段階から知っておく
  • 無垢な状態ほど危険。就活の危険性・残酷さを知って自らの身を守る

 

就活は、つらい。

「就活自殺」という言葉が当たり前のように飛び交うようになって、既に数年が経過した。

 

「就活ごときで自殺するなんて心が弱い!」という反応も当初はあったが、現在の現役生が直面するあまりに過酷な就活の現状を知ったうえで、そんなことを言う人はほぼ皆無だろう。

 

現在の就活のシステムは、就活生の心をすり潰すために生まれたミンチメーカーのようなものだ。

 

「人物重視」の採用方針は、就活生に自己の内面について深刻に考えさせることを余儀なくさせたし、そのうえで絞り出した「自分」をひたすらにアピールすることを求められる。

 

それだけならまだいいが、現在の就活の基本は大量エントリーだ。

何十社、時には何百社もの企業に、身を削って絞り出した「自己」をアピールすることを求められる。

 

もちろん返ってくる反応のほとんどは拒絶で、故にほとんどの学生は、学力や技術ではなく自分という「存在」そのものを何度も何度も繰り返し否定される。

 

そのようなプロセスが就活においては年単位で継続する。

これで心を病まない方がおかしい。

 

就活の期間も長期化した。

今や3年生から就活を始めることはほとんど常識だ。

 

それにともなって採用プロセスも昔よりずっと長くなった。

書類選考に通った後は、何度も何度も何度も面接を繰り返す。

 

一部業界では8次面接まで存在するという。

 

様々なシチュエーションで、時間をかけて自分のことを知ってもらう。

そういうプロセスの果てに、あっけなく拒絶される。

 

そんな経験を何十回と積み重ねて、心を病まないわけがない。

高度成長期の時代とは何もかも違うのだ。

 

筆者はむしろ、よくこれだけのことをされても死なずに生き残っている人がいるものだと感心したくなる。

 

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メンバーシップ型雇用の弊害

なぜ日本の就活はこれほどつらいのだろう。

 

その要因のひとつに、日本型雇用の特色のひとつであるメンバーシップ型雇用がある。

 

メンバーシップ型雇用とは、いわゆる「総合職」を新卒一括採用で確保し、企業内で長年育てていく雇用形態のことだ。

 

この逆が、専門技術を前提とし、職域も限定されることの多いジョブ型雇用とされる。

 

なぜメンバーシップ型雇用がつらい就活に結びつくのだろう。

その理由は、メンバーシップ型雇用が「人物重視」方式の採用プロセスを必然的に呼び起こすからだ。

 

企業内で総合職として育てていく人材は、能力もさることながら企業風土とのマッチングが最も重視される。

 

いくら優秀な人材でも、企業風土と合わなければ何十年という長期間働き続けることは難しいからだ。

 

かくして「人物重視」、つまりパーソナリティ自体を判断される就活形態がスタンダート化した。

 

もし就活という営みが、学力や専門技能のみで判断されるなら、ここまで深刻に心を病む就活生も増えなかったのではないだろうか。

 

何か月もの長期にわたって、何十社もの企業から「自分」という存在自体を否定され続ける。

 

カルト宗教のイニシエーションのような異様な就活は、メンバーシップ型雇用の弊害という側面も確実にある。

 

もちろん、ジョブ型雇用は未経験者(主に若年層)の失業率が高止まりしやすい傾向があり、それはそれで弊害がないではない。

 

メンバーシップ型雇用にも優れた部分は多くあるが、しかし、その弊害について語るのは必ずしも無益ではないだろう。

 

就活の残酷さを知る

就活は心を軋ませる。

 

この残酷なシステムに、就活生はどう対処していけば良いのだろうか。

 

ひとつだけ言えることがある。

それは「就活とは心を傷つけるものなのだ」ということを、早いうちに知っておくことだ。

 

人間の心は、予定外のショックに対して極めて脆い。

 

グリーフケア(家族の死などの悲嘆な出来事に対する心理的ケア)の現場でよく言われていることだが、家族の死が予期せぬものであればあるほど、残された遺族の心痛は長く深刻なものになる。

 

だから急な自殺などで家族を失った自死遺族は長年苦しむ傾向にあるのだが、家族を長年の闘病の末に亡くした遺族は比較的苦しまず、前向きな心理状態を保ち続けられるという。

 

これは心の対ショック機能が作用しているためだと言われる。

 

つまり「この先つらいことがあるかもしれない」と考え、対ショック姿勢を取っていたひとは比較的つらさに耐えることができる。

 

その一方で特に心の準備をせずに急なストレスに晒されると、人間の心は壊れてしまうということだ。

 

これと同じことが、就活にも言えるはずだ。

 

就活の残酷さに耐えるためには、就活という営みの悲惨さを、事前によくよく知っておくことが有効だということだ。

 

就活について何も知らず、なんとなく就活課の言われるがままに遅いスタートを切り、こんなに落とされるのかとショックを受ける。このような無垢な状態が一番危険だ。

 

就活は危険だ。

真摯に自分をアピールして、何十社という企業から「NO」を突きつけられる。

それが当たり前の世界だ。

 

そんなこと、よっぽどのタフガイでない限り心はミンチのようにすり潰される。

世界恐慌が起こり、深刻な採用減が予測される21-22卒は特にそうだろう。

 

暗い未来を予測することは、決して愉快なことではない。

 

しかし将来において高い確率で発生する「つらい事態」を事前に知っておくことは、苦境に瀕したとき心が壊れるのを防いでくれるだろう。

 

就活は残酷だ。

だからこそ、その残酷さを知ったうえで耐えて欲しい。

 

何も知らずに残酷な現実に直面することほど、危険なことはないからだ。

 

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この記事を書いた人
投稿者

小山晃弘

フリーのWEB企画屋。
過去作に「年収偏差値チェッカー」「メンヘラ.jp」など。
現在は主に「note」で執筆活動中。狂人。