【業界研究】鉄道業界大人気業界!鉄道業界の魅力に迫る
鉄道業界って、実はいろいろな事業を手掛けているんです!!
2015.12.26
ざっくり言うと
- 鉄道業界とは?
- 業界の魅力とネガティブ要素
- 業界の現状と課題
はじめに
鉄道業界というと、車掌というイメージが
あるかもしれないですが、それは鉄道業界の
なかのごく一部の仕事にすぎません!
今回は鉄道業界の本質をご紹介します!!
鉄道業界とは?
移動手段としての鉄道という存在だけではなく、
【不動産事業】
【テナント事業】
【ショッピング事業】によって、
より幅を広げて人々の生活に浸透しています。
JR東日本の収益の内訳は、
【メインの運輸業】67.6%
【駅スペース活用事業】14.8%、
【ショッピング・オフィス事業】9.3%
【その他の事業】8.3%
となっています。
2001年度運輸業の占有率71%であったことと
比較しても、その他の事業収益が少しずつ
増えてきていることが分かります。
【 JR東日本とJR東海の違い】も
一緒にチェックしておきましょう!!
主な仕事内容
【整備】
車両の保守・点検・管理、車両整備計画の立案、
信号通信設備などの監視、指令業務、線路や
土木構造物についての点検・検査・保守
などを手掛けます。
【鉄道事務、運行・運行管理、販売管理】
運行では旅客輸送、貨物輸送の運行
及び付帯用務を行います。
運行管理では電車がダイヤ通り安全に
運行するための管理や指令を行います。
【鉄道サービス企画、ITサービス企画】
利用者の動向を分析・検討し、各部署との連携で
鉄道サービスの企画の立案、検討・実施を行います。
【営業・販売促進】
沿線の魅力を知ってもらうために広報、宣伝、
PR活動、誘致活動を行います。
【不動産開発】
沿線土地の開発や戸建て分譲、マンション開発
及び街づくりを行います。
【経営企画】
経営戦略や事業戦略の企画・立案・遂行、
経営資源の最適配分などを行います。
業界の魅力とネガティブ要素
【魅力】
▼経営が安定している
▼転勤がない(私鉄)
鉄道業界は参入障壁が非常に高く、今後新たに
鉄道会社を起業して土地を買収して
線路を建設することは難しいです。
鉄道業界は寡占市場になっており、
価格競争も激しくないです。
土地が高い日本の大都市圏では会社が駐車場を
持てない事情もあり、電車通勤が基本です。
そのため鉄道利用者が多く、駅の周辺は地価が
上がり、駅周辺の不動産を活用することで
鉄道会社は安定した家賃収入を得られます。
【ネガティブ要素】
▼労働組合が社内で様々な場面、事柄に関係してくる
のでわずらわしさを感じることもあります。
▼大卒でもデスクワークと駅などの
現場勤務も多いです。
▼現場の社員にはやる気のある社員とない社員が
存在するが、後者が多いという意見もあります。
▼縦割り社会のため、入社5年ほどで進むべき道が
決まってしまうこともあります。
業界の現状と課題
【現状】
ここ数年、緩やかな減少を記録していたが、
平成24年ごろから景気回復、求人倍率の増加や
失業者数の減少に伴い、輸送人員は増加しました。
鉄道各社の業績も回復に向かっています。
しかし、人口減少社会の到来で中長期的には
運輸事業の低迷が予想されているため、
各社とも沿線価値向上に乗り出しています。
【課題】
人口は減少傾向にあり、 今後鉄道の
利用客は確実に減っていきます。
百貨店経営もお客が減れば売り上げは厳しくなり、
不動産経営も人口が減れば地価が下がり、
収益は悪化していきます。
求める人材
【内発的な好奇心】
鉄道事業のブラッシュアップや新しい事業に
挑戦していくために、何か新しいことをやりたい、
世の中をこのように変えていきたいという
あふれるような内発的な好奇心があるからであり、
そうした好奇心を持った人物が求められます。
【時代の変化を見極める能力】
本当に守るべきものを守り、時代の変化に合わせて
積極的に変えていくべきものは変えていける
人材が求められます。
おわりに
安定しているからという理由で人気がある
業界ですが、簡単には内定はもらえないです。
大事なのは、鉄道業界に入って、何をしたいかです。
そのためには、自分のやりたいことを明確にし、
また、鉄道業界の現状や課題を
とことん調べることが大切です。