【大手人材企業の新卒採用担当に聞いてみた】企業研究で一番大切なのは企業側の視点!?①
ミスマッチを起こさないために企業側の視点を持つようにしましょう
2015.07.21
ざっくり言うと
- 企業選びの基準を決める際に気をつけるポイント
- 大きな枠でまず自分の志向性を固めてから企業を見るようにしましょう
- ケース別に解説していきます
はじめに
就活には企業研究が必須!といっても
何を調べればいいのか、悩みませんか?
訳が分からず、とりあえず
インターネットや本で調べるだけ調べて
それだけで満足してしまい何も進まなかった・・・
こんな経験は誰しもありますよね。
実は、企業研究をする上で欠かせないのは
【企業側の視点】。
当たり前のようですが、
内定を出すのは企業側だからです。
今回は
「どんなことに気をつければ
自分に合った企業を選ぶことができるのか」
ということを知るため、
「就活生のリアルを知る現役の新卒採用担当者」
にお話を伺いました。
実際のケースも交えながら、
企業研究の本質に迫ります。
企業選びの基準を決める際に気をつけるべきポイント
◆細かい「企業選びの基準」を決める前に
大きな枠で「自分の志向性」を固めてから
企業を見ると良い◆
例えば
大学入学後のサークル選びを思い返すと、
・全国大会を目指す強豪サークルでがっつり練習に励む
・飲み会やイベント中心でワイワイ楽しみたい
といったような志向の違いで
選ぶサークルが全く変わってきますよね。
いくら見た目や身近なところで魅力を感じたとしても、
目指すものが違う組織の中では活躍しにくいものです。
このように、
自分自身の「志向性」をきちんと固めてから
細かい「企業選びの基準」を決める
というステップを踏んでから、
自分の志向性を満たすために必要な要素
を考えることが大切です。
そこで挙がった要素がそのまま、
「企業選びの基準」や「軸」
と呼べるものになるわけです!
就活生にありがちな誤りや勘違い
◆表面的な情報のみで判断しがちで、
物事を多角的な視点で見れていない◆
例えば、
・選考で会った社員が良かったから
・雰囲気が良いから、
という感覚的な理由で選んだ場合。
「なぜそう感じるのか?」
ということを考えて、
自分の感覚とずれていないか確認しなければ、
その選び方は危険かもしれません。
社風や人が良いと感じた場合にも、
「その人だけでないか」
「会社として時間をかけてそのような社風になったのか」
というところまで
冷静に判断すべきである。
≪ケース①≫
「人と接するのが好き」「クルマが好き」
という理由から自動車販売会社(ディーラー)に就職したAさん。
選考中に会った社員はバリバリ仕事をこなし
結果も出しているキラキラした社会人で、
こうなりたいと思って就職を決めた。
しかし、入社してみると…
・結果を出していれば何も言われないが、結果を出していない人はどんどん切り捨てていくような思想。
・売れていなければ帰りにくい雰囲気。
・創業オーナーが超体育会系の人で、店長の言うことは絶対。その店長はその上のスーパーバイザーの言うことに従う、というトップダウンな組織形態。
→結果として、
職場のギスギスした人間関係と雰囲気に耐えきれず転職を決意。
就職活動当時の話を聞くと、
選考中に会ったのは結果を出していた一握りの社員のみ。
「組織がどんな考えで運営されているのか」
というところまでは聞いていなかったので
一個人への憧れだけで先入観を持ってしまい、
このようなミスマッチが生まれてしまった。