【業界研究】製薬MRの仕事内容や職種、給与などを調査!

製薬業界は景気にかかわらず安定性がたかことが特徴です

業界・企業研究 

2015.06.28

ざっくり言うと

  • MR職の約5割は文系出身
  • 新人研修は半年間設けられている
  • 約8割のMR社員が定年まで営業部門で働く

はじめに

高齢化社会の到来により、
近年注目度が高まっている製薬業界。

製薬業界は景気に左右されず、
安定性が高いことが特徴。
しかし、製薬と聞くと
「研究開発=薬学専攻が生きる」
というイメージが強いのか、
就活生の人気はそれほど高くないのも事実。

文系でも活躍できるフィールドはあるのか…
そもそも製薬業界ってどんな仕事があるのか…

こんなこと、
みなさんは思ったことはありませんか??

今回はそんな皆さんの悩みを解決する為に
実際に製薬業界で働いている方から
リアルな情報を直接聞いてきました。

仕事内容・キャリアステップ

製薬業界には、研究開発以外にも、
・製造プロセスに関わる生産技術職
・臨床試験と承認申請を行う臨床開発職
・自社製品の情報提供・収集を行うMR職
本社スタッフ
など多彩な職種が存在。

中でもMR職の約5割は文系出身と、
実際は文理を問わずさまざまなバックグラウンドを持つ
先輩が活躍しているんです。
それは、研修期間が他業界に比べて長く
およそ半年の教育研修を受けるので、
薬学の知識がない人でも、企業の一員として
働くことが出来るからです。

研修後は、
医師に自社製品を処方してもらうため
医療機関を訪問し情報提供をします。
MRの使命は、
他の業界と同様に売上を伸ばし、
販売ノルマを達成することです。

担当の医師によっては、
最新の学会発表情報や文献と一緒に紹介したり、
患者さんの治療方法を一緒に考えたりもします。

キャリアステップについては、
技術職はそれぞれの分野の
プロフェッショナルとなることがほとんどです。

MRは
マーケティング部門、プロダクト部門、
営業システム部門…などのキャリアパスがありますが、

約8割のMR社員が定年まで営業部門
と言われています。

MRとは

医薬情報担当者のこと。

他の営業と同様に売上を伸ばし、
販売ノルマを達成することが目標です。

医師に自社製品を処方してもらうべく
病院や診療所に訪問して情報提供をします。

他の営業と異なるところは、
価額交渉/製品の納品/集金
が禁止されていることです。

そのため、一般的な営業職以上の
専門知識と倫理観・遵法意識・モラル
が求められる職業です。

転勤

全国に支店がある会社の場合、
一般的に転勤は行われます。

ただし会社によっては、
担当する医師との関係を濃く保つため
あえて転勤をさせないケースもあります。
また、エリア採用での
契約社員のMRも増えつつあります。

同業他社への転職は、
国内企業同士では少ないですが
外資への転職は増えています。

しかし、若手に対して
「一度出たら二度と国内メーカーには戻れないと思え」
と脅しをかけている会社もあります。

給与

給与面与面を見ると、
他の業種と比較しても一般的に
高く、福利厚生も充実している場合
が多いです。

ただし、
ノルマや労働時間から考えると
それに見合っているかどうかは
個人の意見が分かれそうです。

朝8時には現場にいることが大半で、
帰宅は21時以降になるのが基本。

大手の場合、
30歳で700万円台・40代で1000万円
が相場ですが、職種によっても勿論異なります。
諸手当も含めて、MRが最も高く、
研究と臨床実験は似たりよったりです。

稼ぐMRだと、
30代で1000万円に届く人もいます。
あくまで営業職のため、
高い成果を出した人ほど評価される世界です。

おわりに

医薬品は、
病気の治療や症状を緩和するだけでなく、
ワクチンの接種などによって
感染症の蔓延を未然に防いでいるので
社会や経済を円滑に運ぶことにも役立っています。
その点で社会貢献度が極めて高く
働きがいのある業界と言えるでしょう。

周りの友達が受けていないから…
自分にはゆかりもない分野だから…
ではなく、
企業選択の視野を広げ
あなたにとって本当にやりがいのある仕事
を見つけましょう。

また、製薬業界志望の学生は
しっかりとOB・OG訪問にて社員からの声を聞き、
どこの会社が自分と一番合うか、
しっかりと確かめておきましょう!

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